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相関経済論− 現代経済の実態解析と相場予想への応用 −

 「相関経済論」とは、難しい数学や理論から生まれてきた机上の理論などではなく、経済の実態、相場の実体から生まれてきたものです。

 残念ながら世の中には、どんな場合にも対応できる常勝無敗の必勝法、相場予想法と言えるものはありません。世の中で必勝法などと呼ばれているものは、広大な経済の世界のほんの米粒のような一部を見ているだけに過ぎません。言うなれば、競馬の大穴狙いや宝くじで3億円を狙うようなものです。

 しかし、しっかりとした論理的基盤を持つ、真に理論と呼べるものは、数学の公式が不変であるように経済の根底が覆らない限りはどのような場面にも対応できるものなのです。本当の理論と呼べるもの、それが、「経済相関論」なのです。

 世界経済はいとも簡単に、海外投機筋の思惑、ガソリン高に振り回され、アメリカのエネルギー政策のツケで穀物類の高騰の煽りを受け、さらには、野放図な金融業界の大失敗の波を被って所得の目減りはもちろんのこと、雇用すらも危ぶまれる状況に追い込まれてしまいます。少し前には全く予想すらできないような状況が簡単に起きてしまうのが現代経済の実態なのです。

 人は、社会を形成し始めてから、「経済」というものと絶えず関わりを持ってきました。有史以来その形は様々に変化を遂げてきましたが、一度として経済とのかかわりが途切れたことはありませんでした。近代においては、大きく社会主義経済と資本主義経済に世界は二分されましたが、現代においては世界のほとんどは資本主義経済で活動していると言っても過言ではないでしょう。

 現代における経済はその社会構造を反映して、非常に複雑になってきており、資本主義という従来型のひとつの定義では言い表せない状態になっています。経済は、社会同様、まるで予想できない生き物であるかのように振る舞い、人々の生活を翻弄しています。

 経済という生き物は一筋縄でいかず、いまだ持ってその全容を体系的に表現する理論は現れておらずその動きを予想することは極めて難しく、今も研究者達は昼夜を問わずその努力を続けています。その理由の一つは、経済全体、経済自体はもちろん、それを構成する要素も相互に複雑に絡み合っており、それぞれが独立には存在し得ない状況になってきているからと言えます。ある事象は別の事象の影響を受けており、また、その事象はさらに別の事象に影響を与えていくというように、まさに有機体、まるで網の目のように現代の経済はなっています。これを解きほぐして経済の流れを予想することは容易なことはではありません。

 そして、経済本体がそうであるように、その中に含まれるもの達も個々に独立には動くことはできず、様々な相互作用の中で成り立っています。例えば、物価や相場もそうでしょうし、国そのものに至るまで他者の様々な作用の結果としてその影響を受けています。そのような状況の中、現代社会を生き抜いていくためには、そういった相互の関係を把握し、そこから生じる結果を予想しながら、それらに対応していく必要があるといえます。

 そういったことを実践していく上で重要となるのが、社会や経済は機械や数学がその進む道を決定しているのではなく、人の判断が最も重要な役割を演じているということです。近年の科学の進歩で、この重要なことが置き去りにされ、机上の理論だけが一人歩きをしてさらに混迷を深めている現状は無視できない状況になってきています。

 そこで、本書では従来の経済理論が無視してきた「人の介在」ということも含めて、現代経済の相互作用を踏まえた理論による様々な経済事象(株式や為替、FX相場など)の解明とそれに基づいた予想について解説しています。

 本書で解説している相関経済論は、人の介在を心理学、社会心理学の観点でその作用について解釈をおこない、それをベースとして相関性という概念で複雑な経済の相互作用を表現する事を行っています。

 そして、本書ではこれらのベースとなる心理学的要素と相関解析理論に加えて、時間のズレ(位相シフト理論、Phase-Shift理論)という概念を取り入れています。現代社会は、技術の進歩で物や人の移動はもちろんのこと、情報の伝達においても極めて速いスピードで実現されています。しかし、技術的な限界はもちろんのこと、様々な要因のために完全なる同時の伝達ということは困難なことがほとんどです。この点は、経済の相関性を議論する上では非常に重要なことであり、無視することはできません。そして、本書においては、位相シフト理論としてこの時間のズレを経済相関理論の中に取り込む事に成功しました。

 本書の前半では、相関経済論の基本的な考え方の基礎になる部分について豊富な具体例と共に解説しています。

 経済における相関性の真実について、具体的な例をふんだんに交えながらその本質と重要性、そして、実際の影響などについて詳しく解析し、実際の応用である予想に向けた基盤を作っていただけるようにしています。また、相関性の議論において欠かすことのできない位相のズレについても、こちらも具体的な事例を数多く交えて詳細に解説しています。

 本書では、相関経済論の実践的応用の事例として、皆さんが最も強い興味があるであろう株式や為替(FX)などの相場予想への応用を取り上げています。もちろん、相関経済論自身は株式や為替(FX)などの相場だけでなく経済の多くの場面で応用可能ですが、やはり、最も望まれているであろう内容を事例として解説しています。

 本書に中盤では、実体経済と架空経済(相場)との関係やなどにも言及しながら、従来の代表的な相場予想理論や相場の格言なども取り上げて、それらを解説することによって相関経済論との違い、従来の相場理論の問題点などについて詳細に解説しています。

 そして、後半ではこれまでのところで理解を構築してきた相関経済論を実際の現場で応用することについて解説しています。ここでは、前述のように特に、株式や為替(FX)などの相場への応用をその例として取り上げて、具体的なチャートの読み方、相関経済論を用いた解析と解釈の実際、そして、それらをもとにした予想などについて、豊富な例をあげながら解説しています。

 さらに、より具体的な解説として、表計算ソフトによる相関経済論解析のワークシートを実例としてあげて、解析の中身の理解を深めることはもとより、何はともあれ実践に使いたいと方の要望にも応えるようにしています。

 工学博士がその豊富な経験をもとに渾身の力を込めて研究し、そのパワーと実践応用力まで実感し、満を持して発表する新理論である「相関経済論」をどうぞあなたの実生活、投資ライフにお役立てください。

 複雑な現代社会、現代経済の波の中を飲まれることなく、乗り切るための一助として本書をご活用ください。

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「相関経済論」
 
− 現代経済の実態解析と相場予想への応用 −

定価 1,980円(税込み)